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獣の奏者


その昔、NHKで「子鹿(こじか)物語」というアニメをやっていました。
ハハが小学生の時なので、もう30年くらい前の話です。
でも、このアニメを私は今でも強烈(きょうれつ)に覚えています。

森で()らすジョディという少年が()りに出掛(でか)けた時、お(とう)さんが毒蛇(どくへび)()まれてしまいます。
(とう)さんは体から毒を()くために、たまたま近くを通り()かった鹿(しか)を一頭殺し、その心臓(しんぞう)肝臓(かんぞう)を使って、自分の体から毒を()きます。
(とう)さんはお(かげ)で助かるのですが、その時、その殺した鹿(しか)に子どもがいることが分かります。
ジョディは小さく可愛(かわい)子鹿(こじか)を連れて帰って育てることにします。
(かれ)はその子鹿(こじか)をフラッグと名付けて、本当に可愛(かわい)がります。
二人(ふたり)はいつも一緒(いっしょ)でした。
ところがやがてフラッグが大人(おとな)になると、ジョディの家の畑を()らすようになります。
(さく)(もう)けたり、入れないように工夫(くふう)をしたりしますが、フラッグはそれらを容易(たやす)()()えて、畑の作物を食べるのをやめません。
森で()らすジョディの一家にとって、畑で食べ物が収穫(しゅうかく)出来ないのは、すなわち家族の食べ物がなくなるということを意味します。
そしてある日、お(とう)さんはジョディに(じゅう)手渡(てわた)し、フラッグを殺すように言うのです。
ハハは当時小学生で、お(とう)さんの言った事が信じられませんでした。
あんなに可愛(かわい)いフラッグを殺すなんて!
ジョディがそんな事するわけない、出来るわけない、と思いました。
でもジョディは泣きながらフラッグを殺すのです。
生きていくために、仕方のないことだったのです。
動物と人間の共存(きょうぞん)───。
今日(きょう)、ご紹介(しょうかい)する本を読んだ時、(わたし)はこの「子鹿(こじか)物語」の事を思い出しました。


獣の奏者(全8巻)

10(さい)の少女・エリンは、母親と二人(ふたり)で新ヨゴ国の闘蛇(とうだ)村で()らしていました。
闘蛇とは、兵器に使われる、巨大(きょだい)凶暴(きょうぼう)なワニと(へび)を足したような生き物です。
母のソヨンは、闘蛇の世話をする(けもの)医術(いじゅつ)()という仕事をしていますが、ある日、その闘蛇がいっせいに死んでしまう事件(じけん)が起こりました。
ソヨンはその(つみ)()らえられ、エリンの日常(にちじょう)は一変します。
母と別れ、(はち)使いのジョウンに助けられ、エリンは母と同じ(けもの)医術(いじゅつ)()を目指し、カザルム学舎(がくしゃ)という学校に通い始めます。
そこでエリンは、王権(おうけん)象徴(しょうちょう)として、神々が(つか)わしたとされる(せい)なる(けもの)、王獣(おうじゅう)の子リランに出会います。
決して人に()れないと言われていた王獣と心を通わすエリン。
時には王獣の凶暴(きょうぼう)さに自らの身体を(きず)つけ、国家の(おそ)ろしい陰謀(いんぼう)()()まれながらも、それでも王獣や闘蛇を支配(しはい)するのではなく、共存(きょうぞん)する方法をエリンは(さが)(つづ)けます。
人と動物の共存(きょうぞん)
子鹿(こじか)物語」と同様、このお話でも読者にそれが問いかけられます。
共存(きょうぞん)とは何か。
他者を思う心とは何か。
自由とは、強さとは、そして(やさ)しさとは何か。

超絶(ちょうぜつ)オススメ作品です。


獣の奏者(全8巻)
作者 : 上橋菜穂子
読めるのは : 小学校5・6年生から
分類 : ファンタジー
オススメ度 : ★★★★★


theme : 児童文学・童話・絵本
genre : 小説・文学

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ブレイブ・ストーリー


ハハはファンタジーが大好きです。
このままファンタジー小説を読み続けていれば、いつか空から銀色のドラゴンが(あらわ)れて、(ほのお)()じりの低く地鳴りのような声で(わたし)にこう告げるに(ちが)いないのです。
「─────貴方様(あなたさま)は古き伝説に伝わる勇者の末裔(まつえい)。どうか(わたし)と共に来て、世界をお救い下さい。」
そして(わたし)巨大(きょだい)なドラゴンに(おそ)(おのの)きながらこう答えるのです。
「・・・・・・・・(いた)いことしない?」

さて、そんなわけで、今日(きょう)は高学年くらいから読めるファンタジー小説のご紹介(しょうかい)です。
ドラゴンも出てきます。
魔法(まほう)(つるぎ)ももちろん出てきます。
そして、異世界(いせかい)での話です。
異世界(いせかい)
わお、心(おど)るわ!


ブレイブ・ストーリー

異世界(いせかい)の話といっても、主人公の三谷(わたる)(わたし)たちと同じ世界の住人です。
一人(ひとり)()の小学5年生で、成績(せいせき)はそこそこ、テレビゲームが好きな普通(ふつう)の男の子です。
通学路にある幽霊(ゆうれい)ビル、もうすぐ発売されるテレビゲーム、いけ好かない転校生、6年生の不良グループ。
そんなことに囲まれながら、親友のかっちゃんと毎日()ごす、どこにでもいそうな子です。
そんな(わたる)日常(にちじょう)はある日突然(とつぜん)ひっくり返ります。
学校から帰った(わたる)に父親が「この家を出ていく」と告げます。
「お(かあ)さんとは別の女の人と()らす」と。
混乱(こんらん)した(わたる)はあの幽霊(ゆうれい)ビルに向かいます。
そこでは転校生の芦川(あしかわ)美鶴(みつる)が、6年生の不良グループに暴行(ぼうこう)を受けているところでした。
美鶴(みつる)を助けようと、(かれ)の口に()られたガムテープを()がすと、美鶴(みつる)は不思議な呪文(じゅもん)を唱えます。
途端(とたん)に地面から黒い(かげ)(あらわ)れて、不良たちを()()んでしまいました。
びっくりする(わたる)に、美鶴(みつる)は「辿(たど)()いた者の願いを何でも1つ(かな)えてくれる運命の(とう)」の存在(そんざい)を明かします。
そうして美鶴(みつる)は消え、(かげ)()()まれた不良グループも行方不明(ゆくえふめい)になってしまいました。
それからも(わたる)日常(にちじょう)はぐちゃぐちゃでした。
身勝手な父親、家に()()んできた父親の愛人、ごめんなと(なみだ)を流す伯父(おじ)、そして半狂乱(はんきょうらん)になった母親の自殺未遂(みすい)
「こんな運命、間違(まちが)ってる!」
(わたる)美鶴(みつる)の言葉を信じて、またあの幽霊(ゆうれい)ビルに向かいます。


正直、前半は読むのがしんどいです。
(わたる)可哀想(かわいそう)で・・・。
でも異世界(いせかい)に行ってからはワクワクの大冒険(だいぼうけん)になります。
魔道士(まどうし)、勇者の(つるぎ)、5つの宝玉(ほうぎょく)、運命の(とう)、ドラゴン・・・。
あれ・・・これってなんか、RPGのゲームみたい?
それもそのはず。
この作者の宮部(みやべ)みゆきさんは、大のゲーム好きなんです。
ゲームが好きすぎて、ゲームみたいなお話を書いちゃったんです。
だから、ゲーム好きの子にもハマると思います。
「もう!ゲームばっかりやってないで、たまには本でも読みなさい!」なんて(しか)られている子は、このお話をオススメします。
「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」「ゼルダの伝説」なんかのRPG好きの子には特におすすめです。
こんな長い話を読んでると知ったら、きっとお(かあ)さんもびっくりですよ。


ブレイブ・ストーリー
作者 : 宮部みゆき
読めるのは : 小学校5・6年生から
分類 : ファンタジー
オススメ度 : ★★★★★



theme : 児童文学・童話・絵本
genre : 小説・文学

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プロフィール・1
なまえ : ニャ
とし : 2012ねん うまれ
せいべつ : おんな
(ほん)大好(だいす)きです。
()んだ(ほん)(なか)から、面白(おもしろ)かったり、みんなに()んでほしいと(おも)(ほん)を、ハハが()わりに紹介(しょうかい)します。
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プロフィール・2
なまえ : ハハ
せいべつ : おんな
ニャのお(かあ)さんです。
ニャが(あか)ちゃんの(ころ)()んでいた絵本(えほん)や、小学校(しょうがっこう)高学年(こうがくねん)くらいの()から()める(ほん)紹介(しょうかい)していきます。
ファンタジーやミステリー小説(しょうせつ)大好(だいす)きです。
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